下水管渠維持作業

下水道とは、概ね道路地下に埋設された、雨水や汚水を都市部からその外へ流し去るための施設群を指し、当社では、これら下水管渠施設の清掃・維持管理を行います。主に、下水道管渠清掃・下水道管渠内TVカメラ調査・補修工事・管路内面補修(EPR工法)・緊急管渠保守業務など、公共下水道管渠の清掃及び維持管理を行うことにより、都市の環境衛生ならびに排水性の向上をご提供いたします。

下水管渠清掃

下水道管渠は、常に万全な流量を保つため、清掃を定期的に行わなければなりません。
汚水管渠の清掃を怠ると、ラードや汚物により管渠が詰まり、詰まったものがマンホールから道路にあふれ出し、道路上を汚水で汚染してしまうとともに、臭気や大腸菌群などを地上に拡散させ、周辺住民に大変な被害を及ぼします。

また、雨水管渠の清掃を怠ると、泥やごみで管渠がつまり、集中豪雨時などに雨水が道路に氾濫し、道路冠水による交通機関の寸断などがおこり、交通に多大な影響を及ぼすとともに、周辺民家への浸水など、市民生活に甚大な被害を及ぼします。

【機械清掃】
管径が800㎜未満の下水道管渠は、高圧洗浄車による高圧水を利用し、機械で清掃を行います。
管渠内の酸素濃度、有毒ガスの有無など、マンホールの上から計測器具で計測し、換気・送風など必要な安全対策を講じた上で、高圧洗浄車の高圧水噴射ホースと強力吸引車の吸引ホースを人孔内に挿入し、高圧洗浄車のホースを上流方向に伸ばし、ホース先端のノズルから高圧水を下流方向に噴射しながらホースを巻き取ることで、管渠内の汚泥を強力吸引車のホースの吸い口まで引き寄せて吸い上げ、洗浄清掃を行います。

【人力清掃】
管径が800㎜を超える管渠は、高圧水が拡散してしまい、充分な圧力が得られないため高圧洗浄による汚泥の引き寄せを行うことができません。そのため、人力によって作業を行います。

管渠内の酸素濃度、有毒ガスの有無など、マンホールの上から計測器具で計測し、換気・送風など必要な安全対策を講じた上で、強力吸引車の吸引ホースを挿入するとともに作業員が入孔し、下流方向に向けてスコップやじょれんなどで汚泥をほぐし、ホースの吸い口に汚泥をかき寄せて吸わせながら進みます。
※基本的には、中~大口径の管渠はこの一連の清掃作業で完了ですが、必要に応じて、高圧洗浄車により、管渠内壁の仕上げ洗浄をいたします。


下水管渠調査

下水道管渠は、新設管については施工状態、破損の有無等の竣工状況の調査、既設管については適宜管渠の老朽化の状況、亀裂・破損や漏水、たるみの有無など、管渠内に異常がないかなどを調査しなくてはなりません。また、この結果を踏まえて、速やかに対応が必要な破損などについては、適切な対応が出来るよう、対策を検討しなくてはなりません。なお、既設管については前処理として、管渠清掃を行うことが基本となります。

【テレビカメラ調査】
管径が800㎜未満の下水道管渠の内側の状態を、有線テレビカメラ装置を自走させ、管渠の直視、側視を丁寧に行い、動画及び静止画像でつぶさに記録していきます。これらの記録はコンピュータシステムによって管理され、異常箇所の集計などを速やかに実行します。

【目視調査】
管径が800㎜を超える下水道管渠の内側の状態は、目視によって調査を行います。このとき、入孔する作業員の安全確保のため、有線トランシーバを用いて地上と常に連絡を取り合うとともに、携帯型のガス検知器を身につけます。異常箇所は写真および所定の調査表を用いて記録します。


下水道管渠補修

下水道管渠調査により、速やかな対応が必要となる異常が発見された場合や、すでに異常により十分な機能が果たせていない状態の管渠は、さまざまな方法で補修を行い、この異常を改善し、正常な状態に維持する必要があります。

【管渠内面補修】
EPR工法等により、躯体に破損・亀裂が生じた管渠を内面から補修します。この工法は、ガラス繊維のクロスとエポキシ樹脂を用います。管渠内の異常箇所に、エポキシ樹脂を塗布したクロスを密着させ、異常箇所周辺を覆って圧着硬化し、補修します。この工法は常温で管渠内に施工することができるため、ほとんど臭気を発生させないので、周辺住民への影響がほとんどありません。また、硬化が完了し、補修された箇所は、従来の下水管の強度を充分に再現します。

【モルタル除去・木の根除去】
下水道管渠は、敷設されてから生じた亀裂や、管渠の継ぎ目の隙間から木の根が侵入したり、長年の供用でモルタルが付着し、流れを阻害することがあります。高圧洗浄車の超高圧水を噴射し、これらの障害物を切断、剥離します。

【人孔補修】
マンホール(人孔)の躯体に生じた亀裂・破損箇所の劣化部分を、電動ドリルなどで削り取り、速乾モルタル等で成形して止水補修します。